重力場を越えて
2011年 04月 23日

今から10年位前に、ミュンヘン・ショーの後にロンドンの郊外で開催
されている小さな鉱物の展示会を訪れたことがある。
ロンドンのウォータールー駅から電車に30分ほど乗り、そこからバス
に乗り換えてやっと到着する

あるホールでやっているもの。
当時ロンドンでクリスタル・ヒーリングを学んでいた知り合いの情報で
行ったのだけど、主力のディーラーさんは皆ミュンヘンショーに集結
しているので、イギリス国内のディーラーさんとコレクターの人の出展
がほとんどだったみたい。
そこで初めて出会ったのが、この『チェルミジャイト』



チェルミジャイト- 001, 5.9x5.5x3.9cm, 5,250円 ↑
チェルミジャイト(Tschermigite)は、普通は小さな白から透明の
結晶で出ます。読むのに舌をかんでしまいそうなこの名前は、産地
であるチェコのTschermigという産地の名前からつけられたそう。
ただ、ここでご紹介しているパープルの結晶は、人工のもの。硬度は
1.5~2と柔らかい石です。
アルム結晶とも呼ばれる、みょうばんの結晶。
アルムってどこかで聞いた名前!?・・・・・・・・そう、天然の汗の臭い
を抑える制汗剤に使われるみょうばん石のこと。えっ、この高貴な紫の
色の石が制汗剤と一緒!!

と、書くと「なんだか、どうなのよ」と思いたくなりますが(笑)
制汗剤とは縁もゆかりもなさそうな、整然としたピラミッド型の
ジェミーな結晶。



チェルミジャイト- 002, 5x4.7x3.6cm, 3,980円 ↑
チェルミジャイトを見ていると、人間が持っているいろいろな『重さ』
と何か対照的な軽やかさを感じる。それは、現実的な世界で起こる
いろいろな重みを取り去り、私たちの細胞や心が今までにない
『カタチ』を生み出しているような感覚を覚えた。
水晶のシンプルなクリアーさとは全然違う「抜け感」があって、アメジス
トのようなパープルだけど、決して地球の鉱物に属さないような色感。
重力の法則を無視したかのようでありながら、きちんと3次元に存在し
ている・・・・・・それは、次元を移行していく、その第一段階の脱皮した
魂のようにも思えてくる。
ここ2日ほど、店のご来店以外の来客があり、その人たちとの話題
に上っていたのが、『今後ありうる私たちのDNAの変化』というもの。
マヤの預言通りになるのかは分からないけれど、少なくとも私たちは
経済的にも、環境的にも、人類のかつて体験したことのないゾーンに
突入しているのは確か。
マヤ人やホピ、聖書や古代の預言が言ってたように、これらの未曾有
の出来事が、新しいネクスト・ステージを生むために起こっているの
なら、その世界に移行していく魂って、きっとDNAを含めて新しい「カタチ」
へと変わっていくのかもしれない・・・・・。
最近の石のマーケットの動向や、鉱山から出てくる石の少なさを考えると、
ブラジル産のクリアーなクォーツを手にしてヒーリングというような、「マザ
ーアース」の時代やステージからは、抜け出したのでは?と感じます。
この石の人工的な色や形をどのように捉えるかは、人によって異なると
思うけど、こんな石を自分のグリッドに入れたり、ワークしてみると、今まで
になかった感性が湧き出てくるかもしれない。