天然水晶な私たちと人工水晶
2010年 12月 02日
今日は1日中、池袋ショーに出展予定の石を磨いていました。
大人気のコバルトカルサイトのハート、リヨライト入りオブシディアン、
そして人工ガラスのハートやフリーフォームなどなど。
爪が擦り切れないようにゴムの指サックをして研磨しているので手が
ゴム臭いです(笑)
今回の磨きで「おっ!」となったのが、以外にきれいな人工ガラス。
ピンクとグリーンを磨いていますが中々の美しさに仕上がってきています。
ガラスも、天然だけでなく人工のものがきれいなように、水晶も人工水晶が
天然にない美しさを持っているのをご存知でしたか?
天然の水晶は、地球内部で長い年月をかけて高温・高圧により結晶
します。この地球内部と同じ環境を人工的に作り出して,自然なら数千年
もかかるとされる水晶の結晶を、数カ月という短い期間で成長させていくの
が人工水晶。
人工水晶を作るには、オートクレーブと呼ぶ巨大な円筒状の圧力容器を
使います。内部には水酸化ナトリウム水溶液、天然水晶のかけらや粉末
(ラスカ)を入れておき、温度を約350℃,圧力を1500気圧に3カ月ほど
保ちます。
そして、オートクレーブ内部につるした「種水晶」に結晶を成長させるという
仕組。つまり原材料は天然の水晶で、人工的に作った環境の中で製作を
しているのですね。
使われている水晶の種は薄い四角い板状のものです。なので、 ↓ のよう
に真ん中の種の部分が透明に残るのです。
人工というとイコール何となく体に悪い感じがしませんか?(私だけ? 笑)
水晶もガラスも、自然にできたものも、人工で作られているものも、みんな
ケイ素からできています。そのケイ素が地中の中で結晶する時、そこには
様々なドラマが生まれます。
地殻変動により母岩や仲間のクォーツから引き離されてしまったり、ガスや
水蒸気に見舞われたり、酸の入った熱水にさらされてみたり・・・・と。
でも、レインボークォーツのように、亀裂が入っているからこそ生まれる美し
さを持つことができたり、インクルージョン(内包物)が混入することで、景色
が生まれたり、と、「大変だったけど、今はこんな素敵な鯵のある自分に成
長しました~」という勇姿を見せてくれる。
一方の人工クォーツは、圧力釜の中で一定の温度と圧力の中で大きな
自然の変化も受けずにスクスクと育つ・・・・釜入り娘?
なので、クラックもインクルージョンもない透明なクォーツが出来上がる。
人生の中でいろいろな体験をしてきた天然クォーツの私たちは、この何の
傷も衝撃も受けていない人工クォーツに触れると『ハッ』と不意を撃たれた
ような気がするのはなぜだろう?
一定に整えられた板状の水晶の種が水晶の水溶液の中にぶら下がって
本来の1億分の1の長さ位で成長してしまう、なんてまるでクローンみたい
な気味の悪さを感じてもよいはずなのに、その存在に共鳴してしまう不思
議さがある。
人はこの人工水晶の姿に、「苦労」、「痛手」、「努力」という、人間界の
お約束を取っ払ったところでも結晶できる(結果がでる)ことのミラクルさに
一瞬気が付き、そして自分と比較してみるのかもしれない。
また、この人工水晶に魅かれるのなら、今までの受身的な人生の歩み
から、能動的に『自分の人生は自分でしか良くできない』ことをお腹の底
から知って積極的な生き方に切り替えていくことが必要なのかもしれま
せん。
<余談>・・・・どの人工水晶も同じでないんですよ。見た途端に頭痛が
始まるものもあります。今回セレクトしたものは、「こんな方法もあることを
知ってね」と伝えて来てくれる気持ちの良い石ばかりです。
大人気のコバルトカルサイトのハート、リヨライト入りオブシディアン、
そして人工ガラスのハートやフリーフォームなどなど。
爪が擦り切れないようにゴムの指サックをして研磨しているので手が
ゴム臭いです(笑)
今回の磨きで「おっ!」となったのが、以外にきれいな人工ガラス。
ピンクとグリーンを磨いていますが中々の美しさに仕上がってきています。
ガラスも、天然だけでなく人工のものがきれいなように、水晶も人工水晶が
天然にない美しさを持っているのをご存知でしたか?
天然の水晶は、地球内部で長い年月をかけて高温・高圧により結晶
します。この地球内部と同じ環境を人工的に作り出して,自然なら数千年
もかかるとされる水晶の結晶を、数カ月という短い期間で成長させていくの
が人工水晶。
人工水晶を作るには、オートクレーブと呼ぶ巨大な円筒状の圧力容器を
使います。内部には水酸化ナトリウム水溶液、天然水晶のかけらや粉末
(ラスカ)を入れておき、温度を約350℃,圧力を1500気圧に3カ月ほど
保ちます。
そして、オートクレーブ内部につるした「種水晶」に結晶を成長させるという
仕組。つまり原材料は天然の水晶で、人工的に作った環境の中で製作を
しているのですね。
使われている水晶の種は薄い四角い板状のものです。なので、 ↓ のよう
に真ん中の種の部分が透明に残るのです。
人工というとイコール何となく体に悪い感じがしませんか?(私だけ? 笑)
水晶もガラスも、自然にできたものも、人工で作られているものも、みんな
ケイ素からできています。そのケイ素が地中の中で結晶する時、そこには
様々なドラマが生まれます。
地殻変動により母岩や仲間のクォーツから引き離されてしまったり、ガスや
水蒸気に見舞われたり、酸の入った熱水にさらされてみたり・・・・と。
でも、レインボークォーツのように、亀裂が入っているからこそ生まれる美し
さを持つことができたり、インクルージョン(内包物)が混入することで、景色
が生まれたり、と、「大変だったけど、今はこんな素敵な鯵のある自分に成
長しました~」という勇姿を見せてくれる。
一方の人工クォーツは、圧力釜の中で一定の温度と圧力の中で大きな
自然の変化も受けずにスクスクと育つ・・・・釜入り娘?
なので、クラックもインクルージョンもない透明なクォーツが出来上がる。
人生の中でいろいろな体験をしてきた天然クォーツの私たちは、この何の
傷も衝撃も受けていない人工クォーツに触れると『ハッ』と不意を撃たれた
ような気がするのはなぜだろう?
一定に整えられた板状の水晶の種が水晶の水溶液の中にぶら下がって
本来の1億分の1の長さ位で成長してしまう、なんてまるでクローンみたい
な気味の悪さを感じてもよいはずなのに、その存在に共鳴してしまう不思
議さがある。
人はこの人工水晶の姿に、「苦労」、「痛手」、「努力」という、人間界の
お約束を取っ払ったところでも結晶できる(結果がでる)ことのミラクルさに
一瞬気が付き、そして自分と比較してみるのかもしれない。
また、この人工水晶に魅かれるのなら、今までの受身的な人生の歩み
から、能動的に『自分の人生は自分でしか良くできない』ことをお腹の底
から知って積極的な生き方に切り替えていくことが必要なのかもしれま
せん。
<余談>・・・・どの人工水晶も同じでないんですよ。見た途端に頭痛が
始まるものもあります。今回セレクトしたものは、「こんな方法もあることを
知ってね」と伝えて来てくれる気持ちの良い石ばかりです。
by bon--voyage
| 2010-12-02 21:22